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本日の1冊 『断章のグリムⅦ - 金の卵をうむめんどり』 [ライトノベル]

断章のグリムⅦ

断章のグリム (7) (電撃文庫 (1574))

断章のグリム (7) (電撃文庫 (1574))

  • 作者: 甲田 学人
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2008/04/10
  • メディア: 文庫


甲田学人さんの 『断章のグリムⅦ - 金の卵をうむめんどり』 です。
今巻は電撃hpにて発表済みの2つの短編に中編1つと序章、締めくくり(タイトルはありません)を加えて纏められています。

短編の2作、第1話 『よくばりな犬』 と第2話 『アリとキリギリス』 は既に雑誌で読まれてご存知の方もいらっしゃると思いますけれど、これまでのように巨大な泡禍ではなくて“普通”の泡禍のお話です。
なので、泡禍の表現も比較的おとなしくて、私としてはちょっと物足りないくらい。
もっと陰湿でグロい方が読み応えがあってよいと思います。
もっとも初めて読む方にはやっぱりグロいのかな?

それよりも今巻の注目は中編の第3話 『金の卵をうむめんどり』 でしょう。

これは泡禍に苛まれる以前の時槻風乃の苛烈にして悲壮な内面を垣間見ることのできる物語。
泡禍は姿を現さないものの、日常と背中合わせに存在する非日常的な事象と感情表現は、読み手を現実と非現実の狭間に叩き落し、十分に恐怖せしめるものに仕上がっています。

これはもう読み飛ばさずに、一文字一文字を丹念にじっくりと読み込んでいただきたい1編です。

そしてさらに、巻末に置かれたタイトルのない数ページが気に掛ります。
夢見子が蒼衣に見せた仕草は果たして?

次巻はこれまでにない、強大にして劣悪な泡禍の予感がします。
って言うか、そうあって欲しい!
期待しています!(悪趣味?)



ちなみに既にお気付きかと思いますが、『よくばりな犬』、『アリとキリギリス』、そして 『金の卵をうむめんどり』 はいずれも“イソップ(アイソーポス)寓話”です。
・・・『断章のグリム』?・・・ま、いっか。



イラスト担当 三日月かけるさんのWS:MIDORIYASIKITEN
http://www002.upp.so-net.ne.jp/mikaduki/
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ミナモ

こんにちは。
私も読みましたよv
このシリーズ に し て は、グロさは控えめかもしれませんね(笑
今回は精神攻めに会った気分です。。;
by ミナモ (2008-04-12 09:09) 

pochi

ミナモさん、nice!&コメントありがとうございます。

>今回は精神攻めに会った気分です。。;
まさにそんな感じですよね。
物語に同調してしまうとそのまま返ってこられなくなりそうで、ちょっと怖い。
by pochi (2008-04-12 16:19) 

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